言葉にしにくいことが、ここには残っている。
参加者へのインタビューと、現場での記録。
レポート記事
おけいさん(2024秋参加)・えりかさん(合宿企画者)の対話記録
とりちゃん(東京・会社員、2025春・秋参加)へのインタビュー
ちいさん(2025秋参加)へのインタビュー
過去の参加者のコメント
センジュ出版の吉満明子さん
馬から瞬間瞬間、『あなたは何者?』と問われつづけた。
私のエネルギーの表出がそのまま馬になる
走る馬のエネルギーを目の当たりにして、私の内側の私を見せられたようで、少し高揚した
クイーンズメドウの徳吉英一郎さん
馬存在は、人間が日頃思い込んでいる当たり前という狭い部屋からの出口を示してくれる。
その扉を開くためのレッスンを受けた感覚
日常こそ、裂け目を見つけたり、愛でたり、一緒に踊り出したりする出会いの機会で溢れていると気づいた
合宿世話人のあおいえりかさん
餌やりしなきゃいけないよりも、共に過ごしたい、大切にしたい。
そう思う気持ちが、自然と手を動かしてくれる
馬との関わりから、相手を大切に思うこと、思いやりを持って触れることへの気づきがたくさんあった
ここで起きたこと / 身体・馬・場、それぞれの気づき
1. 身体がほどける:無意識な「力み」に気づく

古武術のワークと馬との時間を繰り返す中で、自分の体が本来持っている「緩み」を取り戻していくプロセスです。
- 「どう動かすか」より「どう動いているか」
相手を動かすという結果より、自分の肘や手がどう動いているか、どこを意識しているかというプロセスを観察することで、自分への理解が深まる。 - 隠れた緊張を見つける
ワークを通じて、自分が無意識のうちにいかに筋肉を緊張させているか、その「力み」に気づく場面がある。 - 脱力した瞬間の変化
自分の力が抜けた瞬間、馬やリードを持つ相手にもその変化が即座に伝わる。体は他者とつながっている。 - 裸馬で感じる一体感
3日間の最後には、鞍のない「裸馬」に乗る。馬と一緒に歩いているような不思議な一体感がある。
馬は、人間が日頃思い込んでいる『当たり前』という狭い部屋からの出口を示してくれる。
その扉を開くためのレッスンを受けた感覚です
徳吉英一郎さん(クイーンズメドウ・カントリーハウス、2024秋参加)
2. 馬は「鏡」:言葉を使わない対話

言葉の通じない馬とのやり取りは、自分の内面やエネルギーの状態を映し出す鏡のような体験です。
- 内面が見透かされる感覚
馬はミラーニューロンを通じて、こちらの緊張を敏感に感じ取る。言葉にならない「つながり」の瞬間が、ここにはある。 - 対等な「者同士」として
挨拶や触れ方の作法を大切にすることで、馬との間に対等なパートナーとしての関係が生まれる。 - 「どう見られるか」を手放す
周囲の評価を気にすると馬は止まる。自分と馬との対話だけに集中したとき、何かが変わる。 - 自然な動きが生まれる
「させる/させられる」ではなく、馬との間に自然と動きが湧き上がってくる。「中動態」のような心地よさがある。
(馬は)外見だけではなく、内側を見ている目を持っている。内面を見透かされているというよりは、不思議な安心感がありました
ちいさん(2025秋参加)
3. 群れで過ごす:役割を脱いで、自由になる

リーダーを固定しない「馬の群れ」のような過ごし方が、自分自身の主体性を引き出します。
- 流動的なリーダーシップ
誰かが指示を出すのではなく、その時々に必要な人が自然と役割を果たす。馬の群れのような、しなやかな関係性がここには生まれる。 - 自分で選ぶ心地よさ
「自由にしていい」と言われて戸惑うところから、馬のリズムに合わせて「今、自分ができること」を自ら選ぶ楽しさに気づく。 - スマホを見ない贅沢
目の前の面白いこと(馬、食、対話)に没入し、スマートフォンを見る時間がないほど濃密な時間がある。 - ハプニングも日常の一部
何か起きても慌てず、わかる人に「パス」をつなぐ。淡々と的確に場が流れていく。
群れの中に溶け、馬なのか人なのか分からない感じになる。
頑張らなくていいという空気感が、自分を自由にしてくれました
おけいさん(兵庫、2024秋参加)
4. 生命の循環:場と食に満たされる

三陸駒舎という環境と、そこでいただく食事が、参加者の変容を内側から支えます。
- 曲り家での共生
馬と人が一つ屋根の下で暮らす「南部曲り家」に身を置くことで、動物たちに迎え入れられる感覚がある。 - 身体が欲する「釜のご飯」
南部鉄器の釜と薪やもみ殻の火で炊いた米は、体が本来求めているような滋味がある。 - 命の賑やかさを受け入れる
建物が刻んできた歴史、馬の音、虫の声。あらゆる命の「賑やかさ」が、五感を再起動させる。 - 日常への出口
ここで体験した「体の緩み」や「安心感」は、日常を少し丁寧に過ごすためのヒントになる。
お食事も本当に丁寧に作っていただいて。
手に触れるもの、食べ物がとても生き生きとして丁寧な感じで、存在感があって大切に扱われているなあと
ちいさん(2025秋参加)



